《ケアメン対談》自宅で要介護リバビリ中の父親の世話をする金谷さん(東京都在住38歳)

かわぞえ ゆうき 

《ケアメン対談》自宅で要介護リバビリ中の父親の世話をする金谷さん(東京都在住38歳)

どうもです!

《ケアメン対談》は、ケアメン研究家であるかわぞえゆうきが、介護経験のある男性とガチで対談するインタビュー形式のコンテンツです。

今回は東京都在住のケアメン金谷さん(仮名)にお話をうかがってきました。短期間でいろいろと大変なご体験をされています。

 

対談者プロフィール
金谷さん(仮名)

1979年年生まれ、38歳、東京都在住、家族構成は妻と子三人。職業は不動産関係のサラリーマン。現在は自宅でリバビリ中(要介護認定あり)の父親の世話している。

介護関係図(2018.7現在)

《ケアメン対談》自宅で要介護リバビリ中の父親の世話をする金谷さん(東京都在住38歳)

介護タイムライン

《ケアメン対談》自宅でリバビリ中(要介護認定)の父親の世話をする金谷さん(東京都在住38歳)

対談はここから!

☝の「介護タイムライン」を事前に参照いただくとより理解が深まります。

はじまりは母の精神的な病

かわぞえ
昨年〜今年にかけて短い期間でいろんなことがあり、とんでもなく大変だったと思います。
金谷
そうですね。。。ふりかえると、昨年の冬に実家の母が精神的に病んだことがはじまりでした。

母はなにかと興奮することがよくあり、父が働きながら彼女に付き添っていました。介護というよりも「心のケア」ですね。私もマメに電話などで実感に連絡をしてました。

《ケアメン対談》自宅で要介護リバビリ中の父親の世話をする金谷さん(東京都在住38歳)

かわぞえ
お父さまもはたらきながらケアされてたのも負荷がかかったでしょうね。
金谷
父も大変だったと思います。

その甲斐あってか、夏から秋にかねて母もだいぶ落ち着いてきて正常に近い状況になり一安心しました。

夫婦「逆転介護」、そして母の急死

かわぞえ
お母さまの容態もよくなられてホッとしましたね。
金谷
それもつかの間でして、しばらくすると、今年の年明けに今度は父が脳出血になったんです。仕事に行く途中で倒れてしまい、そのまま入院することに。
かわぞえ
なんと通勤途中で…。
金谷

はい。父は左半身マヒになって、今度は母が父を介護することになったわけですが、自宅リハビリのために仕事を休んで3ヶ月経過したくらいで少しずつ動くようなりました。

《ケアメン対談》自宅で要介護リバビリ中の父親の世話をする金谷さん(東京都在住38歳)

父が再びはたらける状態まで回復させようと言っていたときに、母が介護の負担からなのか、いきなり心臓疾患で倒れてしまってそのまま他界してしまいました。

かわぞえ
いきなり。。。
金谷
私は、両親の実家から車で一時間弱のところに離れて住んでいて、毎日行くのも大変でしたので、頻繁に電話をしては密にコミュニケーションしてました。

それでもこうなってしまった以上、後悔がなかったと言えばうそになりますね。「ほかにやれることがあったんじゃないか」と思います。

予想よりも早かった親の介護

かわぞえ
ですね。先が読めないですよね。育児は計画が立ちますが、介護は予期できないですしね。
金谷
父は69歳、母が64歳だったんですが、イメージしていたよりもずいぶん早かったです。10年後であれば介護もありえるとは思ってました。
かわぞえ
お母さまが亡くなられたのも突然でしたしね。
金谷
はい、前兆もなくこれはみなびっくりしてました。父への介護のストレスからなのか、精神的な負担が心臓にきたのかもしれません。

母は専業主婦だったので、会社勤めのように健康診断を定期的に受けることもありませんでしたから。もし受けていれば防げたのかもしれません。

介護保険サービスを使わない理由

かわぞえ
お父さまはご自宅でリハビリされているんですよね?
金谷
はい。病院に通いながら自宅でのリハビリですね。
かわぞえ
要支援または要介護の認定は受けてらっしゃるのですか?
金谷
要介護の認定をもらっているようです。
かわぞえ
であれば、訪問リハビリなんかの介護保険サービスも利用されているんでしょうか?
金谷
それが実際には利用していないんです。「使ってみたら?」と父には言ってますが、本人としては自分でなんとかできるからと。積極的に利用すればいいのにと思うのですが。
かわぞえ
(所得額によるが)1割負担でいろんなサービスが受けられます。
《ケアメン対談》自宅で要介護リバビリ中の父親の世話をする金谷さん(東京都在住38歳)
金谷
それよりもまず母の死を受け入れることの方に時間がかかっているといいますか、自分でこれからどう生きていくか自体もよくみえていないようで。介護保険サービスを受けるといった判断にいたっていないのかと。
かわぞえ
気持ちに余裕がおありでないのかもしれませんね。
金谷
ただこれは保険サービスではないのですが、夕食の宅配を利用するようになりました。

これを機に、今後どんな介護サービスを利用していけばいいかを父とも考えていきたいと思っています。

かわぞえ
そうですね。まずは最寄りの地域包括支援センターへ相談に行かれてください。
金谷
現時点で本人の意向がありまして…。

父はまず自宅の住宅ローンが残っていて、「自分で」はたらいて「自分で」返したいと思っています。

ただもしリハビリが長引いて、ローンを払えないときは家を売却しないといけなくなります。そうなると住む場所がありません。

私は三人きょうだいでして、だれかの家に同居するのか、近くに賃貸ですのかなど、なんらか検討しないといけなくなります。

バブル時に購入の住宅ローン支払い問題

かわぞえ
その辺りはごきょうだいで具体的に話し合われてますか?
金谷
いえ、父の意向がまず「自分で」ということなので。もちろんそれぞれは考えてはいるでしょうけど、たがいに持ち寄って話はしていないですね。
かわぞえ
いまもお父さまには頻繁に連絡はされてますか?
金谷
朝起きて「おはよう。調子はどう?」みたいに、携帯のショートメッセージ(SMS)をよくやってますね。

最近は、父の方からSMSを送るようにもなってますから、良い傾向ではあると思います。

かわぞえ
ローンの返済もありますけど、無理はしてほしくはないですよね。
金谷
《ケアメン対談》自宅で要介護リバビリ中の父親の世話をする金谷さん(東京都在住38歳)バブルのころに購入してずっと住んで思い入れもあるでしょうから手放したくはないんでしょうね。

それと幸い、債務返済支援保険といって、はたらけなくなって支払いができなくなったときに、支払い額の一部をカバーできる保険に入っていたので、いまはなんとかなっています。

それがあまり長引くと、保険側も「はたらく気がないのでは?」と認定されると、保険が下りない可能性もありえます。そうなると自己破産というシナリオだってあるわけです。いずれにせよあまり猶予はないですね。

前を見てよりよい人生を生きる

かわぞえ
金谷さんご自身は大丈夫ですか?ストレス感じてませんか?
金谷
やはり母の死が一番のショックでしたよね。

ただ父とコミュニケーションをとって、父と私の家族、きょうだいふくめて、みんなが一致団結するチャンスととらえていますし、よい方向に進むと思っています。

残った家族は、早く亡くなった母が悲しまないように、よりよい人生を送っていきたいです。とくに悲壮感みたいのは私自身にはありません。

かわぞえ
たしかに、表情をうかがっていてやわらかな、どこか突き抜けたような印象です。
金谷
まあ、うちも子ども三人いますし、仕事もそれなりに忙しいですから、悲しむヒマもないのかもしれません。

いまできることを先延ばしせずにやる

かわぞえ
これから介護を迎えるであろう人たちになにか伝えたいことはありますか?
金谷
介護は予期しないときにやってきます。いつなにが起こるかわからないので、いまできることは先延ばしせずにやっておくことですね。

たとえば私の場合、「余命○年」などと、もし宣告されているようでしたら、それにあわせた動きができてたかもしれませんが、母は突然倒れてそのまま亡くなったので、余計にそう思います。

かわぞえ
いろいろとお話くださり、今日は本当にありがとうございました。

(対談後記)

かわぞえ
自分の親が突然亡くなる。そういった経験は僕にもなく、そのときに抱く感情は当人しかわからず、悲しみは想像にかたくありません。

それでも終始和やかにお話いただいた金谷さんですが、ときおりどこか過去を悔いるような一面が垣間見えました。

僕も母が要介護になったのも、家の中で転倒したのがきっかけでした。転倒予防のための対策はたくさんあります。でもまさかそんなことが起こるとも思ってもみないので、具体的な対策など知る機会もまったくありませんでした。

金谷さんが最後におっしゃった「いまできることをやる」ことの真実味を実感した次第です。

ではまた!

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